ケーブルで「扇風機の気持ち」という10分間のショートムービーを放送していました。「暑い夏、リビングのエアコンが突然故障し、亡くなったお祖母ちゃんが愛用していた扇風機を使うことになった家族が遭遇する不思議な出来事を描く」ということで。


母親が、料理本を見ながら中学生くらいの娘に「晩御飯なにがいい?」と聞いたら娘、「何でもいい」。
「何でもいいってのが一番困るのよねー・・・」と母親がちょっと用事に立った間に、扇風機の風で料理本がめくれて散らし寿司のページに。
「そういえばお祖母ちゃんの好物だったわね」と散らし寿司を作ることにした母親、買い物へ。


学校帰りの下の弟が宿題せずに惰眠を貪っていたところ、突然扇風機が回転し机の鉛筆が寝っ転がっていた弟の顔に直撃。弟、しぶしぶ起き上がる。
買い物から帰った母親、娘に「リビングであおいで」とすし飯の桶をわたすがすぐに「ちょっと来てー」と娘を呼ぶ。
「もー」と言いながら娘がすし桶を置いて台所に行ってる間に、又も突然扇風機が回転しすし飯に風をおくる。
父親帰宅し、「おっ、今夜はすしか〜」と浮かれていると娘がリビングに戻ってきて、扇風機が回っているのを発見、「お父さんナイス☆」。


夕飯の最中、弟が早くも散らし寿司を平らげてしまい、「(仏壇の)お祖母ちゃんのを食わせろ」「あれはお祖母ちゃんのなの!ばか!」などと姉とやりあっていると、
ちょっとはげてる父親が「はっはっは、お父さんのをあげるよ〜」と仲良く一家団欒。
父親、お風呂上りに何となくお祖母ちゃん(母親)のことを思い出しながらリビングで一人タバコに火をつけようとすると、又もや扇風機が突然回転してタバコにむかって強力な風を送ってくるので火をつけられず。タバコ断念。
仏壇に向かって「おやすみ」といい、父親部屋に帰る。扇風機、止まる。終わり。



みたいな。
10分間のストーリーの説明すぐ終わるやろと思って書き出したら意外に長くなってしまい、ここまで書いたら最後までいかなあかんやろと書いてたら
ますます長くなってしまった。まあこんな感じの話でした。
普通の日常なんやけど、良かったなあ。
ああいう「日本の普通の日常」ショートムービー10本まとめて観たりしてみたい。

すごい幸せな気持ちになりそう。