読む本とか映画とか音楽って、全部「たまたま」その時手にしてるわけやけど、
偶然とは思えへんなあ。その時の自分の状況とか気持ちに一番ぴったりくる、
得心のいく内容であることが多いから。
その時に出会うからぴったりくるんであって、ちょっと早くても遅くても
いけない。
昔あった辛いこととかも、それがなきゃ今こうしてないな、と思う出来事が沢山
ある。その時にはほんのちょっとした出来事で、些細な行動の選択なのに、
それがなければ今の自分はどこにもいない。どっかで何かが操ってるんじゃない
かと思っちゃうことも。



いつも不思議やけど、いつも行動の前には無数の選択肢があって、無数の未来が
あるんよね。RPGよりももっと限りない選択肢が。でもその中からはたった一つ
しか選べなくて、そのたった一つが積み重なって自分の後ろにたった一つの道が
出来てる。「もしも」は沢山あるけど、やっぱり後ろには一本道。
「進化の木」の逆みたい。
そのことが何かすごいなあと面白くてたまに考える。
今自分がこうしてるのも、いつか10年後とか20年後とかに、「あの時がなければ
今こうしてない」っていう出来事になってるのかな。