耳をすませば』の監督・近藤喜文さんの画文集『ふとふり返れば』を読み。
手元に欲しい一冊でした。近藤さんの住んでいた清瀬は私が育った市の隣らしく、
懐かしい風景のスケッチ集でもあります。
田んぼではなく畑が多く。林があり。イチョウの街路樹。
街を行く人達の一瞬の動作をあんな風にさらっと描けたら楽しいやろなあ。
子どもの表情や動きが生き生きしてて素敵。
絵って動かない物なのに、何か動いてる様な気がしてくるのが不思議。



団地の前で水遊びする子ども達や、自転車に二人乗りの中学生、
土遊びに熱中する幼稚園児、落ち葉掃きをするおばあちゃんと孫、
空き地でたんぽぽを摘む女の子。
ありふれてる日常の光景こそがきらきらしてる。



近藤さんは、『耳をすませば』の3年後に癌で亡くなりました。
ということを本当につい最近知り、ショックです……。
何も言葉が出てこない。John Denver星野道夫さんが亡くなった時と同じ
喪失感。まだまだ沢山の素敵なものを沢山の人に渡せる人が亡くなること。
でもこちらが勝手に悲しくなってるだけで、本人は満足やったのかも。しれない。
耳をすませば』は、2回3回と繰り返し観た初めての映画でした。
本好きなところ、猫や犬に話しかけるところ、路地裏にわくわくするところ、
雫が自分みたいに思えました。
と言うと雫ファンの人に怒られそうやけども…。。



スケッチ集を見てると、近藤さんは子どもの部分をどこかに残したままの人
やった様な気がします。子どもっぽいと子どもらしいは違うもの。
子どもらしさをいつまでも持ち続けている人は素敵です。
いつまでも世界が不思議に満ちてる。そんな人が大好きやし、私も死ぬまで
子どもらしさを持ち続けていたいです。そして楽しい思い出、優しい気持ちを
沢山残しときたい。いつかまでに。




他の話題も書くつもりやってんけど、長っ!!ってくらい書いてしまったので
今日はこれで終わり。