心の行方


ゲド戦記を読みました。映画とは随分話が違うんですね。そして映画よりも大分ハードでした。
でも生と死というテーマは同じ。


「人は皆なぜ死ぬときにさわぐのか 
虫は静かに死んでゆくのに」/『ピクルスの気持ち』より
高2の女の子の短歌なんですけどね、何ででしょう。
私は死が終わりとは考えてないし、死んだ後も人の心は残ってるんじゃないかと何となく思っているのですが、それでも家族や友人が死んでしまったらどれほど悲しいか、泣くか、分かりません。
死んでしまうと、その人とはもう話すことも触れることも出来ません。何かをしてあげることも出来ません。没交流です。
そうするとやっぱりその人の存在が消えて無くなってしまった様な気がしますよね。
死が終わりじゃないと思っていても、これから先のその人の「存在の無」を思うと辛いです。
それで皆、誰かや自分が死ぬ時、怖くて騒いじゃうのかなあ。


逆に、もしも死んで体が無くなっても、その人の存在を感じられればそんなに悲しくはない気がします。
死んだ人とも喋ったり出来たらねえ、「遠い所に引っ越した」みたいな感じで
「断絶感」はなくなると思うのですが。けど体が死んだ後も人の心は生きてるのか、こればっかりは自分が死んでみないと分かりません。
もしも心が生きてたら大発見。『西の魔女が死んだ』のおばあちゃんみたいに
「タマシイ 脱出 セイコウ!」って誰かに知らせてみたいけど。……幽霊怖くない人、いないかなあ?