ハイジを読んでいる最中なのですが、ハイジが街で山を恋しく恋しく思っている下りで号泣。山を燃やすかのように沈む夕日や、空を飛ぶワシの鳴き声、友達のヤギ達、谷を見渡せる屋根裏のベッド、おじいさん、ペーターのおばあさん、皆に会いたくてたまらないのに帰してはもらえなくて、声をあげて泣きたくてもロッテンマイアさんに怒られるからぐっとこらえ。日に日に青白くげっそりしていくハイジ。
ハイジと一緒に胸がつまってしまい、涙、涙。こんなに切ない気持ちになるとは予想せず。
ハイジは無垢で元気のかたまりみたいな女の子やけど、山のなかでこそハイジはハイジでいられるのであり。
どこでも生きていける人は生きていけるけどね。
野生の美しい動物を捕まえて馴らそうとしたら途端に生気も美しさも褪せるように、花を摘んだらしおれるように、ハイジは山のなかでこそハイジ。
何にでもそれぞれに合った場所や生き方がありますね。
私も街のど真ん中では生きていけないな。
木や草や花が側になければ。