「最初の1日か2日は、みんなが自分の国を指していた。
3日目、4日目はそれぞれ自分の大陸を指さした。
5日目にはみんな黙ってしまった。そこにはただひとつの地球しかなかった」


昔新聞に載っていた、サウジアラビアの宇宙飛行士の言葉。
この人はラッセル・シュワイカートさんの友人だということを今日知りました。
この人も元宇宙飛行士さんです。
立花隆の『宇宙からの帰還』という本がありまして。
沢山の宇宙飛行士にその体験をインタビューしているのですがラッセルさんも
その中に登場するのです。宇宙飛行士の中では珍しく無宗教者だった人。
この本では宇宙飛行中の精神状態や考え方の変化を知ることが出来てかなり
面白かったです。



宇宙から見る地球は本当に美しいらしく。宇宙での仕事は非常に忙しく、ちょっと
操作を間違えただけで死につながることもあるので、「詩人、芸術家を宇宙に飛ば
すな」と言われているそうです。地球のあまりの美しさにぽーっとなってしまい
手元がお留守になって危険だから、だそう。


実際殆んどの宇宙飛行士が軍人上がりやったりバリバリの理系やったりするの
ですが、一人他の宇宙飛行士と毛色が違う、音楽好きの宇宙飛行士がいたらしく。
彼は宇宙に行った際に「ぽーっ」となってしまい、大気圏に突入する際の船の角度
を間違えてしまったそうです。
角度が浅いと宇宙に跳ね飛ばされ、角度が深いと船が炎上してしまうのですが、
彼はあまりに深く突入してしまい、地上にいた彼の同僚は彼が焼け死んだと思い
うずくまってしまったほど。でも数時間後奇跡的に無傷で発見され、「迎えが遅い」
と文句まで言う元気っぷりだったのですが上層部に激怒され以後二度と宇宙に
行かせてもらえなかったとか。
宇宙に行ってみたいという気持ちはあるけど…まだリスクが大きいです。。