「きょうまで童話を書いてきまして、今思っておりますことは、童話というものは、
日常生活の中から自然に生まれてくるもので、特に珍しい体験をしたり、遠いとこ
ろまで旅をしたりして、そうしなければ書けないというものでは決してないという
ことです。
平凡な生活の中からいくらでも作品はできてくる。日常の仕事に、生き生きと
はげんでいるとき、童話の素材は、たくさん見つかるのだと思います」


/ 安房直子



童話をつくる上でだけでなく、何においても日常生活が基盤やなと思って。
普通の生活の中に幸せとか喜びを見つけられない人は、珍しいことを体験しても
旅をしても満足出来ないんやないかと思う。
旅をしたりしてリフレッシュ、っていうのは勿論あるけど、「特別な幸せ」を
待ち望んでる人はいつまでもどこか渇望してそうやな、と思い。
身近なものに気付けた人はきっといつも幸せ。