今日も大きな入道雲が。秋なのになあ。



読みたい本を書き留めていたらあっという間に100冊以上。
世の中にはこんなに本があるんやなあ。わくわく。



立花隆『二十歳のころ』より、筑紫哲也


「------これは半分冗談なんだけど、人生の達人はイタリア人だと言える。
集団としてはね。うまい飯を食ってうまい酒を飲み、大声で歌って、恋をする
ことを大事だと考える。
そして人生いまわのときに、どれだけ「ああ、面白かった」って言えるかが、
人生にとっての最終決算だと考える。それはすごく正しいと思う。
あの世に土産を持っていったってしようがないんだから。



最後に「俺は面白い人生を送った」って思えるかどうか。
勲一等もらったか、勲二等だったか、社長になったかならなかったかじゃなく
て、あのときにいい思いしたとか、いい人と出会ったとか。
勿論遊ぶだけじゃなくて、仕事とか世の中の歴史とどこまでつき合ったかとか、
何でもいいけど、そういうことを含めて、いま言った意味での貯金があったか
どうか。------(中略)------



イタリア人をばかにしちゃいけないですよ。彼らには人間について
真理の洞察みたいなものがあって、それが遺伝子的につながっているのかも
しれないね。
そういうのに比べりゃ、列車が少し遅れたって、郵便がつかなくたって、
たいしたっこちゃないでしょう。財政的に国家が破産しようが、ね(笑)」